ズッキーニの栄養と健康効果

食材としてのズッキーニ

 

 

ズッキーニの旬は初夏~夏にかけてとなります。南米原産なので温暖な気候が適し、連作障害も無いので育てやすいのですが、多湿と寒さに弱い傾向があります。日本での主な産地は宮崎県です。

 

 

ズッキーニはウリ科なので夏に実が付きます。また、カボチャの仲間なのですが、カボチャのように熟すまで保管せず、早めに収穫するという相違点があり、そのために初夏から夏が旬となるわけです。更に、ペポカボチャの仲間なので、収穫後の追熟もしません。ズッキーニの場合は他のかぼちゃとは違って、新鮮なうちに食べる野菜なのです。

 

 

果実と花が食材として用いられますが、果実は開花してから4~5日後のいわゆる幼果(長さ20cm程度)を食用にします。そのまま成長させてしまうと、繊維質が多くなり過ぎて食用に適さなくなるのです。このように収穫時期が難しいので、保存と輸送には注意を要します。

 

 

食材としての特徴はキュウリよりも硬い果皮なので、主に加熱調理されています。ご存知の通りフランス料理やイタリア料理の食材として有名で、南仏の野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」はズッキーニあっての料理です。南米でも一般的な食材として活用されています。

 

 

かぼちゃの仲間なので油との相性は良く、鉄板焼き、フライにも適しています。生で食べることもありますが、その場合は果皮を剥くか、薄くスライスして食べます。

 

 

花の方は「花ズッキーニ」ということで、花心を取ってから食用にします。雄花の方が味に優れるとされており、イタリア料理では雄花のみを使うようです。花も生で食べられますが、一般的には花の中に具材を詰めて揚げる料理屋炒める料理に使われています。